Android端末でOpen Interpreterを使用する方法

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Android端末で高性能なAIアシスタントを使いたいと思ったことはありませんか?Open Interpreterを使えば、ChatGPTのようなAIとAndroid端末上で直接対話することができます。この記事では、Android端末へのOpen Interpreterのインストール方法を詳しく解説します。


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Open Interpreterとは

Open InterpreterはオープンソースのAIアシスタントアプリケーションで、OpenAI APIを利用してユーザーとの対話を行います。PC版に加えて、Android版も開発されています。

Android版Open InterpreterはTermuxというターミナルエミュレータアプリ上で動作します。Termuxは追加の設定なしにAndroid端末上でLinux環境を提供するアプリで、Open Interpreterはその環境内にインストールされます。

デモ動画

インストール手順

Android端末にOpen Interpreterを導入するには以下の手順を実行します。

Termuxをインストール

Release v0.118.0 · termux/termux-app
v0.118.0 - 2022-01-07 22.35ChangelogAddedAllow users to directly open URL links in terminal transcript when clicked or tapped. The user can add terminal-onclick...

Termux:APIをインストール

Release v0.50.1 · termux/termux-api
Re-release of v0.50.0 with semantic versioned github release tag since APK attachment to release failed previously. Too late to do this without version bump sin...

Termuxのセットアップ

Termuxを起動し、以下のコマンドを実行(この作業には時間がかかります):


yes | pkg update

このコマンドは、Termuxのパッケージリストを更新します。pkg updateはパッケージリストを更新するコマンドですが、実行中に確認のプロンプトが表示されます。yesコマンドをパイプ(|)でつなぐことで、その確認に自動的に"y"(yes)を答えるようにしています。これにより、ユーザーの手動入力なしに更新が進められます。


yes | pkg install termux-api python-pip cmake ninja patchelf build-essential matplotlib rust binutils libzmq

このコマンドは、Open Interpreterの実行に必要なパッケージをインストールします。pkg installyesをパイプでつなげているのは、先ほどと同様に確認プロンプトを自動で通すためです。インストールされるパッケージは以下の通りです:

  • termux-api: TermuxとAndroid APIの連携を可能にするツール
  • python-pip: Pythonのパッケージマネージャー
  • cmake, ninja, patchelf, build-essential: ビルドツール
  • matplotlib: Pythonのグラフ描画ライブラリ
  • rust, binutils: プログラミング言語Rustのツールチェイン
  • libzmq: ZeroMQライブラリ

termux-setup-storage

このコマンドは、Termuxからデバイスのストレージへのアクセス権限をリクエストします。Open Interpreterの実行には、この権限が必要です。


pip install open-interpreter

このコマンドは、pipを使ってOpen Interpreterをインストールします。pipはPythonのパッケージマネージャーで、これを使うことでOpen Interpreterとその依存パッケージがインストールされます。


export OPENAI_API_KEY=<apikey>

このコマンドは、環境変数OPENAI_API_KEYにOpenAI APIキーを設定します。<apikey>の部分は、実際のAPIキーに置き換える必要があります。Open InterpreterはこのAPIキーを使ってOpenAI APIにアクセスします。


interpreter

最後にこのコマンドを実行すると、Open Interpreterが起動します。設定が正しく行われていれば、AIアシスタントとの対話が開始されます。

以上がコマンドの詳細な説明です。これらを順に実行することで、Android端末でOpen Interpreterを使用する環境が整います。

ストレージ権限の許可

termux-setup-storage実行時にAndroidからストレージ権限を求められるので許可する

Open Interpreterの設定完了

Open Interpreterが起動したら設定完了

以上の手順でOpen InterpreterのAndroid版を使用できるようになります。PC版と同様に、自然言語で入力するだけでAIアシスタントを活用できます。

注意点

  • 現在のところ、Android版ではOS modeには対応していません。
  • 設定ファイル(config.yaml)を更新する際は、Termuxの/data/data/com.termux/files/home/.config/Open Interpreter/にあるファイルを編集する必要があります。
  • 対話を終了するにはCtrl+cを2回押します。

活用例

Android版Open Interpreterを使った対話の例は以下の記事で紹介されています。

ぜひAndroid端末にOpen Interpreterを導入して、AIアシスタントを存分に活用してみてください。開発や調査など、さまざまな場面で頼れる強力なサポートツールになるはずです。

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