【ワンぽち起動】ChatVRMをDockerで起動してみた

チュートリアル

はじめに

ChatVRMは、仮想現実内でのチャット体験を提供するプロジェクトです。この記事では、Dockerとdocker-composeを使用して、簡単なステップでChatVRMを起動する方法を紹介します。Dockerを使うと、環境構築が容易になり、異なるシステム間でも同じ環境を一貫して提供できます。


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前提条件

  • Dockerがインストールされていることを確認してください。
Windows に Docker Desktop をインストール — Docker-docs-ja 19.03 ドキュメント

Dockerfileの準備

以下の内容で Dockerfile を作成し、ChatVRMを実行するためのDockerイメージを構築します。


# 使用するベースイメージを指定。Node.jsの最新安定バージョンが含まれていることを想定
FROM node:21-bullseye

# コンテナ内のワークディレクトリを設定。アプリケーションのファイルはこのディレクトリに配置される
WORKDIR /home

# システムパッケージのアップデートと必要な依存関係のインストール
RUN apt-get update && apt-get install -y \
    build-essential \ 
    curl \ 
    git \ 
 && apt-get clean \ 
 && rm -rf /var/lib/apt/lists/* 

# GitHubからプロジェクトをクローンする
RUN git clone https://github.com/pixiv/ChatVRM

# プロジェクトのディレクトリにワークディレクトリを変更
WORKDIR /home/ChatVRM

# browserslistデータベースを最新のものに更新
RUN npx -y update-browserslist-db@latest

# アプリケーションに必要なNode.jsモジュールをインストール
RUN npm install

# コンテナが3000番ポートをリッスンすることを示す。この設定はドキュメントの役割を果たし、実際にはポートを公開しない
EXPOSE 3000

docker-compose.ymlの準備

次に、docker-compose.yml ファイルを作成します。


# docker-compose.ymlファイルのバージョンを指定します。これは使用する機能によって異なります。
version: '3.7'

# 'services' キーの下に、管理するサービス(コンテナ)を列挙します。
services:
  # 'app' はここで定義するサービス(コンテナ)の名前です。
  app:
    # 現在のディレクトリにあるDockerfileを使用して、コンテナのイメージをビルドします。
    build: ./

    # コンテナが起動したら実行されるコマンド。ここでは開発サーバーを起動します。
    command: npm run dev

    # ボリュームのマウント設定。ホストマシンの現在のディレクトリをコンテナの '/root' ディレクトリにマウントします。
    # これにより、ホストマシン上のファイルの変更がコンテナにリアルタイムで反映されます。
    volumes:
        - ./:/root

    # ホストとコンテナのポートマッピング設定。
    # ホストマシンの3000番ポートをコンテナの3000番ポートにマッピングします。
    ports:
        - 3000:3000

    # コンテナに仮想端末(tty)を割り当てる。これは、コンテナをバックグラウンドでなく前面で実行し続けるために使用されます。
    tty: true

ChatVRMのビルドと起動

以下のコマンドでDockerイメージをビルドし、コンテナを起動します。


docker-compose up --build

ChatVRMへのアクセス

ブラウザを開き、<a href="http://localhost:3000">http://localhost:3000</a> にアクセスしてChatVRMが起動していることを確認します。

file

後片付け

使用後は、以下のコマンドでコンテナを停止し、削除します。


docker-compose down

まとめ

これで、Dockerを使用してChatVRMを簡単に起動することができました。環境構築の複雑さを避け、一貫した開発環境を提供するDockerの強力な機能を活用することができます。これからもDockerを使って、さまざまなアプリケーションの構築と配布を試みてみてください。

リポジトリ

GitHub - Sunwood-ai-labs/ChatVRM_Docker
Contribute to Sunwood-ai-labs/ChatVRM_Docker development by creating an account on GitHub.

参考サイト

ChatVRM
Webブラウザだけで3Dキャラクターとの会話を、マイクやテキスト入力、音声合成を用いて楽しめます。キャラクター(VRM)の変更や性格設定、音声調整もできます。
ブラウザ上で3Dキャラクターと会話できる「ChatVRM」をオープンソースで公開しました - pixiv inside
こんにちは、VRoid部のkeshigomuです。 普段は主にVRoid Hubのフロントエンドエンジニアとして、3Dキャラクターを表示するビューワーの開発に携わっています。また@pixiv/three-vrmという、Web上で3Dモデルを使ったコンテンツを開発するためのOSSライブラリの運用も行っています。 今回、ブ...
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