はじめに
最近、AI支援による開発効率化が注目を集めています。本記事では、GitHub Copilot:エージェントとRoo-Code(旧Roo Cline)という2つの強力なAIコーディングアシスタントについて、実際の開発現場での使用経験をもとに比較・検証していきます。
あくまで個人の所感です
実験ツイート
GitHubCopilotのエージェント使ってみる⑩
ここで使えるSonnet 3.5 はV2じゃない気がする。。。なんかV1ぽいような、、、(気のせいかも??) https://t.co/P3ArFEtmXR pic.twitter.com/R1DllA7VyV— Maki@Sunwood AI Labs. (@hAru_mAki_ch) February 9, 2025
両者の概要
GitHub Copilot:エージェント
2025年2月にリリースされたGitHub Copilotの新機能です。VS Code向けのエージェントモードを導入し、コードの自己修正能力やターミナルコマンドの提案・実行など、より自律的な開発支援を実現しています。
Roo-Code
カスタマイズ可能な自律型コーディングエージェントとして知られ、自然言語でのコミュニケーション、ファイル操作、ターミナルコマンドの実行、ブラウザ操作など、幅広い機能を提供しています。
実践での比較検証
コード差分処理の精度
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GitHub Copilot:エージェント
- 400行程度の大規模な差分でも高い精度で処理可能
- 処理時間は比較的長いため、並行作業との組み合わせが効果的
- 筋トレや家事、別の開発タスクなどと並行して実行するのがおすすめ
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Roo-Code
- 200行を超える差分処理では失敗するケースが増加
自動化レベルと制御性
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GitHub Copilot:エージェント
- 承認プロセスは手動が基本
- より慎重な変更管理が可能
- 意図しない変更を防ぎやすい
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Roo-Code
- 完全自動化(フルオート)が可能
- ファイルの作成・削除、コマンド実行など幅広い操作を自動化
- より高い自由度を持つ
履歴管理
GitHubCopilotのエージェント使ってみる⑪
⚠GitHubCopilotのエージェントの数少ない注意点⚠
・「Done」押すとそれまでの履歴消えるので注意
・「Done」押す前にコミットとかREADMEの更新とかしましょう!
*今後のアップデートで改善するかもです https://t.co/vypQhrgtxA pic.twitter.com/ReVRRCY52k— Maki@Sunwood AI Labs. (@hAru_mAki_ch) February 9, 2025
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GitHub Copilot:エージェント
- 履歴機能が限定的
- タスク完了(Done)時にチャット履歴が消失
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Roo-Code
- チャット履歴の管理が可能
UI変更への対応
- GitHub Copilot:エージェント
- リファクタリングや機能追加時にUIやフォントの変更を積極的に提案
- システムプロンプトによる制御の可能性あり
- 意図しないUI変更に注意が必要
- Roo-Code
- 既存のUIなどを維持しつつ構成の修正などが可能
並列実行性
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GitHub Copilot:エージェント
- 並列実行には別ウィンドウの開設が必要
- やや煩雑な運用が必要
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Roo-Code
- より柔軟な並列処理が可能
まとめ
両ツールともに優れた特徴を持ちながら、異なる強みを発揮します。GitHub Copilot:エージェントは大規模な差分処理と慎重な変更管理に優れ、Roo-Codeは高度な自動化と柔軟な操作性が特徴です。開発プロジェクトの規模や要件に応じて、適切なツールを選択することが重要です。
また、これらのツールは急速に進化を続けており、今後さらなる機能改善や新機能の追加が期待されます。開発者は両ツールの特性を理解し、プロジェクトの要件に応じて使い分けることで、より効率的な開発を実現できるでしょう。
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