はじめに
Stable Diffusion 3 Mediumは、テキストから画像を生成するための高性能なモデルです。画質、タイポグラフィ、複雑なプロンプトの理解、リソース効率が大幅に向上しています。
一方、ComfyUIは、Stable Diffusionのためのパワフルでモジュール化されたGUIおよびバックエンドです。グラフやノードを使ってワークフローを設計・実行できます。
この記事では、Stable Diffusion 3 MediumとComfyUIを組み合わせて、高品質な画像を生成する方法を初心者向けに解説します。
Stable Diffusion 3 Mediumとは
Stable Diffusion 3 Mediumは、Stability AI社が開発したMultimodal Diffusion Transformer (MMDiT) テキスト・トゥ・イメージのモデルです。主な特徴は以下の通りです。
- 画質、タイポグラフィ、複雑なプロンプトの理解、リソース効率が大幅に向上
 - 非商用の研究目的であれば無料で利用可能(商用利用にはライセンスが必要)
 - 10億枚の画像で事前学習され、3000万枚の高品質な画像で追加学習されている
 

ComfyUIとは
ComfyUIは、Stable Diffusionのためのオープンソースのユーザーインターフェースです。主な特徴は以下の通りです。
- グラフやノードを使ってワークフローを設計・実行できる
 - SD1.x、SD2.x、SDXL、Stable Video Diffusion、Stable Cascade、SD3に完全対応
 - 非同期キューシステムを備えている
 - 低VRAMのGPUでも動作可能(--lowvramオプション)
 - GPUがなくてもCPUで動作可能(--cpuオプション)
 
Stable Diffusion 3のインストール方法
まずはStable Diffusion 3 Mediumのモデルをダウンロードします。以下のコマンドを実行してください。
git lfs install
git clone https://huggingface.co/stabilityai/stable-diffusion-3-medium
cd stable-diffusion-3-medium
git lfs pull
これで、必要なファイルが一式ダウンロードされます。
ComfyUIのインストール方法
次にComfyUIをインストールします。Windows用のポータブル版を使うのが簡単です。
Windows用のポータブル版をダウンロード

ダウンロードしたZIPファイルを7-Zipなどで解凍
run_nvidia_gpu.batを実行

これでComfyUIのインストールと起動が完了します。
モデルの配置
ダウンロードしたStable Diffusion 3のモデルを、以下のフォルダに配置します。
- CLIPモデル: 
ComfyUI\models\clip - Checkpointモデル: 
ComfyUI\models\checkpoints 
具体的には以下のようなパスになります。
C:\Users\{ユーザー名}\Downloads\new_ComfyUI_windows_portable_nvidia_cu121_or_cpu\ComfyUI_windows_portable\ComfyUI\models\clip
C:\Users\{ユーザー名}\Downloads\new_ComfyUI_windows_portable_nvidia_cu121_or_cpu\ComfyUI_windows_portable\ComfyUI\models\checkpoints

ワークフローの読み込み
Stable Diffusion 3には、いくつかのサンプルワークフローが付属しています。
- sd3_medium_example_workflow_basic.json
 - sd3_medium_example_workflow_multi_prompt.json
 
これらのJSONファイルをComfyUIにドラッグ&ドロップすることで、ワークフローを読み込むことができます。

sd3_medium_example_workflow_basic
《Stable Diffusion 3 Medium》
sd3_medium_example_workflow_basic.json
をComfyUIで使ってみた
早いし綺麗!! https://t.co/8k2DQ3JmNT pic.twitter.com/Ob95XK2knU— Maki@Sunwood AI Labs. (@hAru_mAki_ch) June 13, 2024
sd3_medium_example_workflow_multi_prompt
《Stable Diffusion 3 Medium》 sd3_medium_example_workflow_multi_promptをComfyUIで使ってみた②
これは面白い!!色々と使い道ありそう! https://t.co/gIO4D0HfsV pic.twitter.com/1EKqnujUFT— Maki@Sunwood AI Labs. (@hAru_mAki_ch) June 13, 2024
画像の生成
ワークフローを読み込んだら、以下の手順で画像を生成します。
- 「Prompt」ノードをダブルクリックし、プロンプトを入力
 - 必要に応じて「Negative Prompt」や「Latent」ノードを調整
 - Ctrl+Enterを押して画像生成をキューに追加
 - 画像が生成されるのを待つ
 
以上で、Stable Diffusion 3とComfyUIを使った画像生成の基本的な流れは完了です。
さいごに
Stable Diffusion 3 MediumとComfyUIを組み合わせることで、高品質な画像生成を簡単に行うことができます。初心者の方でも、この記事を参考にして挑戦してみてください。
ワークフローを工夫することで、さらに創造性あふれる画像を生成できるはずです。みなさんのご活躍を期待しています!
  
  
  
  

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