オウム返しBotは、送られてきたメッセージをそのまま返すシンプルなBotです。この記事では、Google Apps Script(GAS)とGPTsを使用して、簡単なオウム返しBotを作成する方法について説明します。初心者の方でも理解しやすいよう、コードブロックを多用して解説していきます。
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GASによるオウム返しBotの作成
Google Apps Scriptは、Googleのサービスを拡張するためのプラットフォームです。以下のステップで、GASを使用してオウム返しBotを作成します。
ステップ1: スクリプトの作成
まず、GASのプロジェクトを新規作成し、以下のコードをスクリプトエディタに貼り付けます。
function doGet(e) {
var message = e.parameter.message;
if (!message) {
return ContentService.createTextOutput(
JSON.stringify({ "error": "Invalid request. Please provide a message." })
).setMimeType(ContentService.MimeType.JSON);
}
return ContentService.createTextOutput(
JSON.stringify({ "echo": message })
).setMimeType(ContentService.MimeType.JSON);
}
このコードは、URLパラメータからmessage
を取得し、それをそのまま返す仕組みになっています。message
がない場合は、エラーメッセージを返します。
ステップ2: デプロイとURLの取得
スクリプトを保存した後、[公開] > [ウェブアプリケーションとして導入]に進み、新しいバージョンをデプロイします。アクセス権は「自分のみ」または「全員(匿名ユーザーを含む)」に設定できます。デプロイ後、生成されたURLをメモしておきましょう。
GPTsでのOpenAPIスキーマの定義
GPTs (Generative Pre-trained Transformers) を使用してAPIのインタフェースを定義します。ここではOpenAPI 3.0スペックを使用して、GASで作成したオウム返しBotのAPIを定義します。
APIスペックの作成
以下のOpenAPIスペックは、GASで作成したオウム返しBotのエンドポイントと通信するためのものです。
openapi: 3.0.0
info:
title: Echo Message API
description: Echoes back the received message
version: v1.0.0
servers:
- url: https://script.google.com
paths:
/macros/s/.../exec:
get:
operationId: echoMessage
summary: Echoes back the received message
description: Receives a message as a query parameter and echoes it back
parameters:
- name: message
in: query
description: The message to echo back
required: true
schema:
type: string
responses:
'200':
description: Success
content:
application/json:
schema:
type: object
properties:
echo:
type: string
'400':
description: Invalid request. Please provide a message.
このスペックは、メッセージを受け取り、それをそのまま返すAPIのインターフェースを定義しています。GASのURLは省略してありますが、実際には先ほどデプロイしたウェブアプリケーションのURLをservers
セクションのurl
に設定する必要があります。
まとめ
GPTsとGASを組み合わせることで、シンプルながらも実用的なオウム返しBotを作成することができます。この記事で紹介した手順を参考に、さまざまなAPIやBotの開発にチャレンジしてみてください。次回は、このオウム返しBotをさらに発展させて、Geminiとの接続方法について解説します。楽しみにしていてくださいね!
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