Roo-Cline 開発効率化ガイド Part.6:プロンプト1つでGitHubデプロイ! 🚀

DevOps

はじめに

前回の記事では、LiteLLMサーバーを使ってVertex AI Gemini 2.0を活用する方法をご紹介しました。今回は、実際のプロンプト例を使って、Roo-Clineがどのように動作するかを詳しく解説します。

プロンプトと実行結果

入力したプロンプト

C:\Prj\MCP\documind-lite-mcp-serverを
documind-mcp-server というリポジトリ名で、githubにデプロイしてください
gitの初期化からやってね

Roo-Clineの応答と実行プロセス

  1. まず、Roo-Clineはタスクを分析し、以下のように計画を立てました:
    
    タスクを分析します:
  • GitHubにデプロイするために、まずローカルでGitの初期化が必要です
  • GitHubにリポジトリを作成し、ローカルリポジトリと連携する必要があります
  • 既存のファイルをコミットする必要があります
  1. Git初期化の実行:

    Cline wants to execute this command:
    git init
    Command Output
  2. GitHubリポジトリの作成:

    Cline wants to execute this command:
    gh repo create documind-mcp-server --public --source=.
    Command Output
  3. ファイルのステージング:

    Cline wants to execute this command:
    git add .
    Command Output
  4. 初期コミットの作成:

    Cline wants to execute this command:
    git commit -m "🎉 chore: プロジェクトの初期化とGitHubリポジトリの作成"
    Command Output
  5. リモートリポジトリへのプッシュ試行:

    Cline wants to execute this command:
    git push -u origin main
    Command Output
  6. エラー発生時の対応:

    エラーが発生しました。これは現在のブランチがmasterであり、mainではないためです。
    ブランチ名を確認し、masterブランチからプッシュを行います。
  7. 修正後のプッシュ実行:

    Cline wants to execute this command:
    git push -u origin master
    Command Output
  8. 完了報告:

    
    Task Completed
    GitHubへのデプロイが完了しました。

リポジトリURL: https://github.com/Sunwood-ai-labs/documind-mcp-server

実行した操作:

  • ローカルGitリポジトリの初期化
  • GitHubリポジトリの作成
  • 初期コミットの作成
  • masterブランチへのプッシュ

Roo-Clineの優れた点

  1. 自動エラー検知と修正

    • mainブランチへのプッシュ失敗を検知
    • masterブランチでの再試行を自動的に実施
  2. 適切なコミットメッセージの生成

    • 絵文字の使用(🎉)
    • コミットタイプの指定(chore)
    • 日本語での適切な説明
  3. ステップバイステップの実行確認

    • 各コマンドの実行前に通知
    • エラー発生時の状況説明
    • 完了時の実行操作リスト提示

プロンプトのポイント

このプロンプトが効果的だった理由:

  1. 必要情報の明確な指定

    • 対象フォルダパス
    • 作成したいリポジトリ名
    • 初期化からの実行指示
  2. シンプルな記述

    • 3行の簡潔な指示
    • 余計な説明を省略
    • 改行で見やすく整理

まとめ

たった3行のシンプルなプロンプトで、Roo-Clineは:

  • 適切なGitコマンドの実行順序を判断
  • エラーが発生した際の自動対処
  • GitHubのベストプラクティスに従ったデプロイ
    を実現しました。

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