はじめに
前回の記事では、LiteLLMサーバーを使ってVertex AI Gemini 2.0を活用する方法をご紹介しました。今回は、実際のプロンプト例を使って、Roo-Clineがどのように動作するかを詳しく解説します。
プロンプトと実行結果
Roo-Cline使えば!Roo-Clineで作成したフォルダを30秒でgithubにデプロイできます!!
プロンプトはこれだけ!
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「C:\Prj\MCP\documind-lite-mcp-serverを
documind-mcp-server というリポジトリ名で、githubにデプロイしてください
gitの初期化からやってね」 https://t.co/3pGjXR97Ds pic.twitter.com/8DjAIW7lUe— Maki@Sunwood AI Labs. (@hAru_mAki_ch) December 17, 2024
入力したプロンプト
C:\Prj\MCP\documind-lite-mcp-serverを
documind-mcp-server というリポジトリ名で、githubにデプロイしてください
gitの初期化からやってねRoo-Clineの応答と実行プロセス
- まず、Roo-Clineはタスクを分析し、以下のように計画を立てました:
タスクを分析します:
- GitHubにデプロイするために、まずローカルでGitの初期化が必要です
- GitHubにリポジトリを作成し、ローカルリポジトリと連携する必要があります
- 既存のファイルをコミットする必要があります
- 
Git初期化の実行: Cline wants to execute this command: git init Command Output
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GitHubリポジトリの作成: Cline wants to execute this command: gh repo create documind-mcp-server --public --source=. Command Output
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ファイルのステージング: Cline wants to execute this command: git add . Command Output
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初期コミットの作成: Cline wants to execute this command: git commit -m "🎉 chore: プロジェクトの初期化とGitHubリポジトリの作成" Command Output
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リモートリポジトリへのプッシュ試行: Cline wants to execute this command: git push -u origin main Command Output
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エラー発生時の対応: エラーが発生しました。これは現在のブランチがmasterであり、mainではないためです。 ブランチ名を確認し、masterブランチからプッシュを行います。
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修正後のプッシュ実行: Cline wants to execute this command: git push -u origin master Command Output
- 
完了報告: Task Completed GitHubへのデプロイが完了しました。
リポジトリURL: https://github.com/Sunwood-ai-labs/documind-mcp-server
実行した操作:
- ローカルGitリポジトリの初期化
- GitHubリポジトリの作成
- 初期コミットの作成
- masterブランチへのプッシュ
Roo-Clineの優れた点
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自動エラー検知と修正 - mainブランチへのプッシュ失敗を検知
- masterブランチでの再試行を自動的に実施
 
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適切なコミットメッセージの生成 - 絵文字の使用(🎉)
- コミットタイプの指定(chore)
- 日本語での適切な説明
 
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ステップバイステップの実行確認 - 各コマンドの実行前に通知
- エラー発生時の状況説明
- 完了時の実行操作リスト提示
 
プロンプトのポイント
このプロンプトが効果的だった理由:
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必要情報の明確な指定 - 対象フォルダパス
- 作成したいリポジトリ名
- 初期化からの実行指示
 
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シンプルな記述 - 3行の簡潔な指示
- 余計な説明を省略
- 改行で見やすく整理
 
まとめ
たった3行のシンプルなプロンプトで、Roo-Clineは:
- 適切なGitコマンドの実行順序を判断
- エラーが発生した際の自動対処
- 
GitHubのベストプラクティスに従ったデプロイ 
 を実現しました。
 
  
  
  
  

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