VMwareのLinuxゲストOSで共有フォルダを自動マウントする方法

クラウド・サーバー

はじめに

こんにちは。今回は、VMwareを使用している方で、LinuxゲストOSとホストOS間でフォルダを共有したい方に向けて、共有フォルダを起動時に自動的にマウントする方法をご紹介します。

VMwareは、仮想化ソフトウェアの一つで、複数のOSを同時に実行することができます。この機能を利用して、ホストOSとゲストOS間でファイルやフォルダを共有することが可能です。しかし、毎回手動でマウントするのは面倒ですよね。そこで、systemdサービスを使用して、起動時に自動的にマウントする方法を説明します。

デモ動画

前提条件

この記事を理解するために、以下の前提条件があります。

  • VMwareをインストールし、LinuxゲストOSを実行していること
  • Linuxの基本的なコマンドラインの知識があること

手順

ステップ1: サービスファイルの作成

まず、/etc/systemd/system/ ディレクトリに新しい .service ファイルを作成します。ファイル名は任意ですが、ここでは vmware-shared-folders.service とします。

以下のコマンドを実行して、ファイルを作成し、編集モードに入ります。

sudo nano /etc/systemd/system/vmware-shared-folders.service

ステップ2: サービスファイルの編集

.service ファイルを開いたら、以下の内容を記述します。

[Unit]
Description=VMware Shared Folders Mount

[Service]
Type=forking
ExecStart=/usr/bin/vmhgfs-fuse .host:/ /mnt/hgfs/ -o allow_other,uid=1000

[Install]
WantedBy=multi-user.target

ここで、各セクションの意味を説明します。

  • [Unit]: サービスの説明を記述します。
  • [Service]: サービスの実行コマンドと種類を指定します。
    • Type=forking: バックグラウンドで実行されるサービスであることを示します。
    • ExecStart: サービス開始時に実行されるコマンドを指定します。ここでは、vmhgfs-fuse コマンドを使用して、ホストOS上の全ての共有フォルダを /mnt/hgfs/ にマウントしています。
    • .host:/: ホストOS上の全ての共有フォルダを指定します。
    • /mnt/hgfs/: マウント先のディレクトリを指定します。
    • -o allow_other,uid=1000: マウントオプションを指定します。
      • allow_other: 他のユーザーもマウントされたフォルダにアクセスできるようにします。
      • uid=1000: マウントされたフォルダのオーナーをUID 1000のユーザーに設定します。
  • [Install]: サービスを有効化するためのターゲットを指定します。

編集が終わったら、Ctrl+XYEnter の順に押して、ファイルを保存して閉じます。

ステップ3: systemdの再読み込み

新しいサービスファイルを作成したら、systemdを再読み込みする必要があります。以下のコマンドを実行します。

sudo systemctl daemon-reload

これにより、systemdが新しいサービスファイルを認識します。

ステップ4: サービスの有効化と起動

最後に、サービスを有効化し、起動時に自動的に開始するように設定します。以下のコマンドを実行します。

sudo systemctl enable vmware-shared-folders.service

これで、LinuxゲストOSが起動するたびに、ホストOSとの共有フォルダが自動的に /mnt/hgfs/ にマウントされるようになります。

追加のヒント

  • サービスを手動で開始、停止、または再起動するには、以下のコマンドを使用します。
sudo systemctl start vmware-shared-folders.service
sudo systemctl stop vmware-shared-folders.service
sudo systemctl restart vmware-shared-folders.service
  • マウント先のディレクトリを変更したい場合は、.service ファイルの ExecStart 行で /mnt/hgfs/ の部分を変更してください。

まとめ

この記事では、VMwareを使用している初心者向けに、LinuxゲストOSとホストOS間の共有フォルダを起動時に自動的にマウントする方法を説明しました。

手順をまとめると、以下のようになります。

  1. /etc/systemd/system/ ディレクトリに新しい .service ファイルを作成する。
  2. .service ファイルにサービスの設定を記述する。
  3. systemdを再読み込みする。
  4. サービスを有効化し、起動時に自動的に開始するように設定する。

これで、VMwareでのLinuxゲストOSとホストOS間のファイルやフォルダの共有が便利になります。是非、試してみてください!

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