はじめに
browser-use-webuiは、AIエージェントによるブラウザ操作を簡単に実現できるツールです。今回は、セットアップから実際の使用例まで詳しく解説します。
browser-useのwebui を動かしてみた!
確かにこれは面白い!!! https://t.co/Uzj8YOrRvb pic.twitter.com/D3JGkRX8EU— Maki@Sunwood AI Labs. (@hAru_mAki_ch) January 4, 2025
🔧 セットアップ方法
前提条件
- Python 3.11以上が必要(この例ではPython 3.12.5を使用)
- パッケージマネージャーとしてuvを使用(高速なインストールが可能)
インストール手順
-
仮想環境の作成:
uv venv --python 3.12 .venv\Scripts\activate
-
browser-useのインストール:
uv pip install browser-use
-
Playwrightのインストール:
playwright install
-
依存パッケージのインストール:
uv pip install -r requirements.txt
-
環境変数の設定:
.env.example
を.env
にコピー- 使用するLLMのAPI keyを設定
- 自前のブラウザを使用する場合:
CHROME_PATH
: Chromeの実行ファイルパスCHROME_USER_DATA_DIR
: ユーザーデータディレクトリ
-
起動方法:
python webui.py --ip 127.0.0.1 --port 7788
ブラウザで http://127.0.0.1:7788 にアクセスして利用開始!
browser-use-webuiは、AIエージェントによるブラウザ操作を簡単に実現できるツールです。今回は、実際の使用例を交えながら、設定方法から実行までを詳しく解説します。
🎮 基本的な設定
エージェントの設定
-
Agent Type:
org
: オリジナルのbrowser-useエージェントcustom
: カスタマイズされた最適化エージェント(推奨)
-
max run steps:
- エージェントが実行できる最大ステップ数
- 通常のタスクでは100が適切
-
use vision:
- ブラウザの視覚的情報を使用するかどうか
- より正確な操作が可能になります
LLMの設定
-
LLM Provider:
- サポートされているプロバイダーから選択(例:anthropic)
- 各プロバイダーごとに適切なAPI Keyが必要
-
LLM Model Name:
- 使用するモデルを指定
- 例:
claude-3-5-sonnet-20240620
-
LLM Temperature:
- 生成の多様性を制御(0-1)
- 1に近いほど創造的、0に近いほど一貫した結果
-
API Key:
- 選択したプロバイダーのAPI Keyを設定
🚀 実行例:Google検索の自動化
以下の簡単なタスクを例に、実際の動作を見ていきましょう。
タスク: Google.comで'OpenAI'を検索し、最初のURLを取得する
Task: go to google.com and type 'OpenAI' click search and give me the first url
実行ログの解説
エージェントは以下のステップで処理を行います:
-
初期化:
- タスクを解析し、実行計画を立てる
- Google.comへの移動を決定
-
入力フェーズ:
- 検索ボックスを特定(index: 7)
- 'OpenAI'というテキストを入力
-
検索実行:
- 検索ボタンをクリック(index: 22)
- 結果ページの読み込みを待機
-
結果取得:
- 最初の検索結果からURLを抽出
- タスクを完了として報告
実行結果
Final Result: The first URL from the Google search results for 'OpenAI' is:
https://openai.com/ja-JP/chatgpt/overview
モデルのアクション履歴
[
{"go_to_url": {"url": "https://www.google.com"}},
{"input_text": {"index": 7, "text": "OpenAI"}},
{"click_element": {"index": 10}},
{"click_element": {"index": 22}},
{"done": {"text": "The first URL from the Google search results for 'OpenAI' is: https://openai.com/ja-JP/chatgpt/overview"}}
]
💡 活用のポイント
-
タスクの明確な記述:
- 具体的な指示を心がける
- 必要に応じてAdditional Infosでヒントを提供
-
適切なモデルの選択:
- タスクの複雑さに応じてモデルを選択
- 複雑なタスクには高性能なモデルを使用
-
エラー処理:
- Errorsセクションでエラーを確認
- 必要に応じてmax run stepsを調整
🔍 その他の機能
-
Browser Settings:
- 自前のブラウザを使用可能
- スクリーンショットの設定など
-
Additional Infos:
- タスク実行のためのヒントを追加可能
- より正確な実行をサポート
まとめ
browser-use-webuiは、ブラウザ操作の自動化を直感的に実現できるツールです。適切な設定と明確なタスク記述により、様々な自動化シナリオに対応できます。
今回の例では基本的な検索タスクを実行しましたが、より複雑なワークフローにも対応可能です。ぜひ様々なユースケースで活用してみてください!
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