はじめに
v0.3.0では、レシートの重複チェック機能や一覧ページの高度なフィルタリングなど、データ管理を効率化するための新機能を多数追加しました。また、設定ページを拡充し、カテゴリの動的同期やAIへのカスタム指示が可能になり、より柔軟な運用を実現します。
主な変更点
- 重複チェック機能: 同一店舗・日付・金額のレシートを自動で検出し、専用ページで確認・削除できます。
- 高度なフィルタリング: レシート一覧で、キーワード、カテゴリ、店舗、アップロード者、期間を指定して絞り込みが可能になりました。
- 一括カテゴリ更新: 複数のレシートを選択し、カテゴリとサブカテゴリを一括で変更できるようになりました。
- 設定ページの拡充: カテゴリ定義の同期機能や、レシート解析時にAIへ追加の指示(プロンプト)を送る機能を追加しました。
- 使用モデルの追跡: レシート解析に使用されたAIモデル(例:
gemini/gemini-1.5-flash)が記録・表示されるようになりました。
技術的な詳細
新機能
重複チェック機能
同一店舗・日付・合計金額のレシートを重複として検出し、/duplicates ページで一覧表示する機能を新設しました。グループごとに内容を比較し、不要なレシートを選択して一括で削除できます。これにより、データの精度を高く保つことができます。
レシート一覧の機能強化
- 高度なフィルタリング: キーワード、カテゴリ、店舗名、アップロード者、期間を指定してレシートを絞り込むためのパネルを追加しました。複雑な条件でのデータ検索が容易になります。
- 一括カテゴリ更新: 一覧で選択した複数のレシート品目に対し、カテゴリとサブカテゴリを一括で設定する機能を追加しました。データ整理の効率が大幅に向上します。
設定ページの拡充
- カテゴリマスター同期: Harinaサーバーで定義されたカテゴリ情報をUIに同期するための「カテゴリマスター更新」機能を追加しました。
- カスタムプロンプト: レシート解析時に使用するAIへの指示をカスタマイズできる「追加プロンプト」設定機能を追加しました。よりドメインに特化した解析が可能になります。
データ管理とその他
- 使用モデルの追跡: レシート解析に使用したAIモデルをデータベースに保存し、各ページで表示するようにしました。これにより、どのモデルがどのような結果を出力したかを後から追跡できます。
- CSVエクスポート: エクスポートされるCSVデータに「使用モデル」列を追加しました。
- カテゴリ追加: 「外食」カテゴリと、そのサブカテゴリ(レストラン、カフェ等)を新たに追加しました。
- APIキーのフォールバック: Gemini APIのFreeキーが利用できない場合に、本命キーへ自動でフォールバックする機能を追加し、安定性を向上させました。
改善点
- スキーママイグレーション: データベース起動時に
model_usedカラムなどが存在しない場合、自動で追加するマイグレーション機能を実装しました。 - 環境変数: Docker環境変数に
GEMINI_API_KEY_FREEを追加しました。 - Discordボット: ボットの通知メッセージに、使用したモデルやAPIキーの種類が表示されるように改善しました。
- リポジトリ設定:
.gitignoreに*.pngファイルを追加し、不要な画像ファイルがコミットされるのを防ぎます。
バグ修正
このリリースに分類されるバグ修正はありません。
まとめ
v0.3.0では、データ管理の効率性と柔軟性を大幅に向上させる機能を追加しました。特に重複チェックと高度なフィルタリングは、多くのユーザーにとって強力なツールとなるはずです。今後のアップデートでは、さらなる分析機能の強化を予定していますので、ご期待ください。
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