Roo-Clineで「MCP as a Language」開発実験レポート 🚀

プログラミング

はじめに

この記事では、Roo-Clineを使用してModel Context Protocol (MCP)サーバーを自然言語の指示書から実装する実験について詳しく解説します。Ideogram APIを活用した画像生成MCPサーバーの開発プロセスを追跡し、AIによる自動化の可能性と課題を探ります。

実験概要

目的

  • 自然言語による指示書からMCPサーバーの自動実装
  • Roo-Clineの自動コード生成能力の検証
  • GitHub統合とイシュー管理の自動化評価

使用技術

  • Roo-Cline(AIコーディング支援ツール)
  • TypeScript
  • Ideogram API(画像生成API)
  • GitHub CLI

指示書の構造分析

指示書は以下の主要セクションで構成されています:

MysticLibrary/prompts/coding/Roo-cline/MCP-as-a-Language-01.md at main · Sunwood-ai-labs/MysticLibrary
MysticLibrary. Contribute to Sunwood-ai-labs/MysticLibrary development by creating an account on GitHub.

🛠️ 環境設定

- GitHub CLI設定(ghコマンド認証済み)
- リポジトリ設定
  - mainブランチをベース
  - developブランチでの開発

主要タスク

  1. ideagram-mcp-serverリポジトリの作成
  2. タスクの洗い出しとイシュー登録
  3. Ideogram API統合によるMCPサーバー実装
  4. 環境変数(IDEOGRAM_API_KEY)の設定

Roo-Clineの実行プロセス

1. プロジェクト初期化とパッケージインストール

cd C:\Prj\MCP\ideagram-mcp-server
npm install
npm install axios

2. TypeScript実装

Roo-Clineは以下の主要コンポーネントを自動生成:

  • IdeogramClientクラス(API通信用)
  • 画像生成ツール実装
  • 型定義とインターフェース

3. 環境変数設定

const apiKey = process.env.IDEOGRAM_API_KEY;
if (!apiKey) {
    throw new Error('IDEOGRAM_API_KEY is required');
}

4. Gitリポジトリ初期化と公開

git init
git add .
git commit -m "🎉 feat #1: プロジェクトの初期設定"
git branch -M main
git remote add origin https://github.com/Sunwood-ai-labs/ideagram-mcp-server.git
git push -u origin main

5. MCPサーバー設定

{
    "name": "ideagram-mcp-server",
    "command": "node dist/index.js",
    "cwd": "C:\\Prj\\MCP\\ideagram-mcp-server",
    "env": {
        "IDEOGRAM_API_KEY": ""
    },
    "disabled": false,
    "alwaysAllow": []
}

実装の成果

完了したタスク ✅

  1. リポジトリ作成とGitHub連携
  2. MCPサーバーの基本構造実装
  3. Ideogram APIクライアント実装
  4. 画像生成ツール実装
  5. ドキュメント作成
  6. MCP設定完了

未完了タスク ❌

  1. developブランチでの開発フロー
  2. 一部の高度な機能実装

考察と発見

Roo-Clineの強み

  1. 自動コード生成能力

    • TypeScriptの型安全な実装
    • APIクライアントの適切な構造化
  2. エラーハンドリング

    • 型エラーの自動検出と修正
    • 環境設定の検証
  3. ドキュメント生成

    • READMEの自動作成
    • 使用方法の明確な説明

改善点

  1. ブランチ戦略

    • develop/mainブランチの運用が未実装
    • より複雑なGit操作の対応
  2. イシュー管理

    • イシューの自動作成機能の強化
    • タスク分割の最適化

まとめ

本実験では、Roo-Clineを使用した「MCP as a Language」開発の可能性を検証しました。9割程度の実装を自動化できた一方で、より複雑なGit操作やブランチ戦略の実装には課題が残りました。

主な成果

  • 自然言語からの自動コード生成
  • APIクライアントの適切な実装
  • 基本的なGitHub操作の自動化

今後の展望

  • ブランチ戦略の改善
  • イシュー管理の強化
  • より複雑なMCP機能の実装

参考リンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました