Oasis Sync v0.2.0をリリースしました。このバージョンでは、コンテンツ配信の自動化をさらに推し進めるため、WordPressとの連携機能や、Geminiを活用したリリース記事の自動生成ワークフローが導入されています。
はじめに
Oasis Syncは、Markdownで管理された技術記事を複数のプラットフォームへ自動同期するためのリポジトリです。今回のアップデートでは、特にWordPressユーザーにとって価値のある機能と、開発プロセスを効率化する仕組みが追加されました。
主な変更点
v0.2.0の主要なハイライトは以下の通りです。
- WordPressへの記事自動同期: 
articles/oasis/ディレクトリ内の記事を、指定のWordPressサイトへ自動で投稿・更新する機能を追加しました。 - リリース記事の自動生成: GitHubリリースノートの内容を基に、GeminiがOasisフォーマットの技術記事を自動で生成し、リポジトリにコミットするワークフローを導入しました。
 - 「Git it Write」ガイド記事の追加: WordPressとGitHubを連携させるためのプラグイン「Git it Write」の導入から設定までを網羅したガイド記事を新たに追加しました。
 
技術的な詳細
新機能
WordPress連携ワークフローの追加
新たに .github/workflows/oasis-wordpress-sync.yml を導入しました。このワークフローは、articles/oasis/ 内のMarkdownファイルに記述されたWordPress用のfront matterを解析し、対象のリポジトリへファイルを同期します。
これにより、Gitベースの執筆フローを維持したまま、WordPressへのコンテンツ展開を完全に自動化できます。
リリース記事の自動生成
.github/workflows/gemini-release-articles.yml ワークフローが追加されました。このワークフローは、新しいリリースが作成されると自動的にトリガーされます。
- リリースノートの本文を取得します。
 - Gemini APIを呼び出し、リリースノートの内容を基にしたOasisフォーマットの技術記事を生成します。
 - 生成された記事をリポジトリに自動でコミットします。
 
この仕組みにより、リリース情報の二次展開にかかる手間を大幅に削減します。
改善点
ワークフローの責務分離
従来 gemini-release-notes.yml に含まれていたZenn記事生成のロジックを、新設された gemini-release-articles.yml へと分離しました。これにより、各ワークフローの責務が明確になり、メンテナンス性が向上しました。
注意点(Breaking Changes)
- 一部ワークフローの一時的な無効化: 
oasis-qiita-sync.ymlとoasis-zenn-sync.ymlのワークフローは、今後の改修を見据えて.github/no_workflows/ディレクトリに移動され、一時的に無効化されました。 
まとめ
| カテゴリ | 内容 | 
|---|---|
| ✨ 新機能 | WordPressへの記事同期ワークフローを追加 | 
| ✨ 新機能 | Geminiによるリリース記事の自動生成ワークフローを追加 | 
| 📚 ドキュメント | 「Git it Write」のセットアップガイド記事を追加 | 
| 🔧 リファクタ | ワークフローの責務を分離し、メンテナンス性を向上 | 
| 💥 破壊的変更 | QiitaおよびZennの同期ワークフローを一時的に無効化 | 
📚 参考リンク
- GitHub Repository: Sunwood-ai-labs/oasis-sync
 - Release Page: v0.2.0 Release
 - Compare URL: v0.1.0...v0.2.0
 
  
  
  
  

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